親の口座が複数の銀行にある相続手続き|福島市の司法書士が進め方を解説
「父の通帳を探してみたら、銀行が3つ。1つ終わらせるだけでも大変そうなのに、全部に同じ書類を出すのでしょうか?」
例えば、実家に残された通帳を見て、このように戸惑うことがあるかもしれません。平日に仕事があると、銀行ごとに何度も足を運ぶのは簡単ではありませんよね。
複数の金融機関にある預貯金の相続手続きも、司法書士にまとめてご相談いただけます。ただ、依頼する場合もご自身で進める場合も、最初に整理しておくとよいことがあります。
まずは「どの銀行に、どんな口座があるか」を整理します
最初から完璧な財産一覧表を作る必要はありません。手元の通帳、証書、銀行からの郵便物などを見て、分かる範囲で次のことを書き出してみてください。
- 金融機関名・支店名
- 普通預金、定期預金などの種類と口座番号
- 通帳や証書の有無、すでに銀行へ連絡したかどうか
同じ銀行でも、普通預金とは別に定期預金があったり、投資信託などを持っていたりすることがあります。通帳に書かれた最後の残高だけで判断せず、必要に応じて金融機関に残高や取引内容を確認していきます。
「銀行名は分かるけれど、通帳が見当たらない」というものも、そのままメモに残してください。分からない欄を埋めるために、相談を先延ばしにする必要はありません。
必要書類は、全部の銀行で同じとは限りません
相続人を確認するための戸籍など、共通して使える資料はあります。一方で、銀行所定の書類や、署名・押印をする方、印鑑証明書の発行時期についての取扱いなどは、提出先や相続の状況によって異なります。
例えば、東邦銀行の相続手続きの案内では、遺言書や遺産分割協議書の有無などによって、必要書類が分けて案内されています。ゆうちょ銀行では、相続確認表などで相続の状況を伝え、それに応じた必要書類の案内を受ける流れです。利用条件に応じて、Webやアプリから始める方法もあります。
「前の銀行でこれだけで済んだから、次も同じで大丈夫」と考えると、書類を取り直すことになりかねません。各銀行から届いた案内は銀行名を書いた封筒やファイルに分け、提出した日や、戻ってきた原本も記録しておくと整理しやすくなります。
なお、銀行に亡くなったことを伝えると、口座の取引が停止されます。公共料金などをその口座から引き落としていた場合は、支払方法の変更も確認しておきましょう。
戸籍の束を何度も出す負担を減らす方法があります
複数の銀行で手続きする場合に検討したいのが、「法定相続情報証明制度」です。
これは、戸籍などをもとに相続関係を一覧図にまとめ、法務局で内容を確認してもらい、証明付きの写しの交付を受ける制度です。利用できる手続きでは、その写しを戸籍一式の代わりに提出できます。提出先に必要な通数を用意できれば、戸籍の原本が1つの銀行から返ってくるのを待たずに、別の銀行の準備も進めやすくなります。
ただし、戸籍を集める作業そのものが不要になるわけではありません。また、この一覧図は、誰が預金をいくら受け取るかを決める書類でもありません。銀行所定の用紙や、遺言書・遺産分割協議書などが別に必要になることがあります。
利用できるかどうかは提出先に確認します。制度の詳しい説明は、法務局の案内をご覧ください。
相続人・遺言書の確認/預貯金の一覧/必要な戸籍の収集/法定相続情報証明制度を使うかの検討
所定の書式/署名・押印する方/証明書の発行時期や原本の返却/提出方法・払戻金の受取方法
↓
提出日・不足書類・返却書類を銀行別に記録します。
一般的な整理の例です。遺言書の内容や相続人の状況によって、必要な手続きは変わります。
司法書士に頼むと、どこまでまとめられますか?
福島福太郎法務事務所の遺産承継業務では、相続人や財産の調査、必要書類の準備、預貯金の解約・払戻し、その後の分配まで、ご依頼の範囲に応じてお手伝いしています。不動産がある場合には、相続登記もあわせてご相談いただけます。
当事務所の遺産承継フルサポートは、原則として相続人全員からご依頼いただいて進めます。誰が何を受け取るかを司法書士が勝手に決めることはできません。ご家族の意思確認や、書類への署名・押印をお願いする場面はあります。
また、金融機関の取扱いによっては、相続人ご本人の対応が必要になることもあります。「依頼すれば、ご家族は一切何もしなくてよい」というものではありませんが、何をいつ用意するか、どこまで手続きが進んでいるかを整理する負担は減らせます。
相続人同士の争いがある場合は弁護士、相続税の申告が必要な場合は税理士など、内容に応じた専門家への相談も必要です。
通帳と、今どこまで進んでいるかのメモからで大丈夫です
最初のご相談では、手元にある通帳や銀行から届いた案内、遺言書・遺産分割協議書があればその資料、ご家族の関係が分かるメモをお持ちください。すでに一部の銀行で手続きを始めている場合は、そのこともお知らせいただけると、同じ準備を繰り返さずに済みます。
福島市やその近郊で、「銀行がいくつもあって進まない」「離れて暮らしているので、何度も帰省するのが難しい」とお困りでしたら、相続手続き・遺産承継のサポートをご覧ください。どこまでご自身で進め、どこから依頼するかも含めて、一緒に整理していきましょう。
ご相談・お問い合わせはこちら。お電話は 024-573-6141 です。
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